インプットとアウトプット |
良い記憶力は誰もが望むことです。
ところで記憶力は「インプットではなくアウトプットだ 」ということをご存知ですか。例えば英単語を覚えることは単語を脳にインプット(入れる)行為です。英単語を目で 読んだり耳で聞くといったインプット行為をイメージするでしょう。
ただ学生時代は英単語を憶えるためにその英単語を何度も書いたり、声に出して読 んだりしませんでしたか?書くことも声に出すことも脳からのアプトプット(出す)です。書いたり声に出したりする方がより覚えられるというのは経験上誰でも知っていることです 。
つまりインプット行為よりもアウトプット行為のほうが記憶に残るということです。
誰でもわかる忘却曲線と記憶の仕組み |
インプットだけでどんどんものごとを記憶できてしまったら、世の中あふれかえる情報で あなたの脳はすぐに満杯になってしまうでしょう。
そうならないように脳は流れ入ってくる情報をそのまま記憶するつもりはなく不要なものは削除するか片隅に追いやってしまいます。
忘却曲線とおりになるのはこうしたインプットしただけの情報です。
ところが、書いたり声に出したりとアウトプットした物事はもう一度取り出してくる必要 があります。そうすると脳はこれを捨ててはいけないんだと判断し記憶するのです。
アウトプットすることでインプットした情報が忘却曲線の惨禍から救い出されるのです。
誰でもできる実践方法 |
私は仕事で初めてお会いする人は名刺をいただくだけではなく、会議の間にさりげなく何度かその人のお名前を呼ぶことにしております。
さきほど○○さんがおっしゃったように・・と か、今後窓口は○○さんですね?などなど。名刺をながめるインプットだけではなく、声を出して名前を呼ぶアウトプットをします。それだけでその人の名前を忘れません。
たったそれだけの事です、記憶術とは。
「脳からアウトプットしないものは必要ないもの」と脳は判断して忘れる。脳からアプト プットするものは必要なものとしてより記憶に刻まれるというわけです。
またより頻繁にアウトプットすると脳はより強く記憶します。実に単純かつ合理的です。
記憶術はほかにもあります。次回もう少し書きますね。
Kei