ブルース・リーは、世界中にカンフー(中国武術)の存在を一気に知らしめました。また哲学者としての顔もあります。渡米し大学で哲学の講師をしたこともあるのは知る人ぞ知る逸話です。
武術とと哲学は結び付かないかと思いきや、映画の中でのブルース・リーのセリフは、哲学に通じた彼らしいところから出てきています。Enter the Dragon.(邦題、燃えよドラゴン)では、
Don’t think. Feel.
考えるな。感じよ。
があまりにも有名なセリフです。この言葉には、鍛錬を積めば考えずとも体が反応るようになる。またそうなるべきだという考えが入っています。
もう一つ、この映画でかっこいいセリフがあります。
A good martial artist does not become tense, but ready.
優れた武術家は熱くならず、ただ平常心で備えている。
備えるということはやはり常日ごろの鍛錬のこと。鍛錬を積んだものほどクールに敵に備えられる、ということです。
武術の哲学といえば宮本武蔵の「五輪の書」が有名ですが、ブルースリーの映画にも宮本武蔵のエピソードはいくつも出てきます。探してみましょう。