母国語での会話を想像してください。
「今日はさわやかな天気ですね。」「そうね。秋の今ぐらいの季節が一年中で一番きもちいいよね。」「日光では紅葉が見ごろですごい観光客らしいですよ。」「私は日光まで行って人と車の群れまで見なくても街路樹で十分かな」
・・・ と、使われている言い回しはすべてどこかで聞いたようなフレーズでしょう?
実は私たちは普段の会話で使っている言い方(フレーズ)のほとんどはオリジナルではなくて引用です。もちろんオリジナルなフレーズを使ってもいいですが引用のほうが楽だからです。
人との会話で意識して、これまで誰も聞いたことのないようなオリジナルな表現だけで会話をすることは至難のワザです。ようするに普段の会話で使っているフレーズは、誰か(もしかして自分自信の可能性もあるけど・・)の引用とそれらの組み合わせなのです。
なので会話にはフレーズの引き出しが必要になります。そして引き出しがたくさんあればあるほどより会話が弾むし会話が深まります。引き出しが多ければフレーズとフレーズを組み合わせて新しい表現方法をそのばで作ることも可能になってきます。
さて、すべての日本人が同程度の引き出しを持ち同じような表現力を持っていると思いますか? 答えはノーですよね。とても上手に話す人、会話が要領を得ない人、いつもワンパターンな言い方しかできない人、良くしゃべるけど内容がつまらない人、逆に平凡な話なのにとても面白おかしく話せる人。
この人たちの違いは引き出しの多さや会話センスの違いです。もちろん好みは色々あると思いますが、理路整然と分かりやすく、できればユーモアやたとえ話も交えて話せる人のほうが会話力は上ですよね。ではそのような人は普段どうしているのでしょうか。
⇒会話力を伸ばすには